みなと

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のみなとのレビュー・感想・評価

3.0
原作未読。テレビシリーズ未視聴。
同僚が良かった!感動した!と世間同様、社内も鬼滅ブームな為、鑑賞してみた。
因みに、炭治郎の家族が惨殺され、妹は鬼になってしまった、という最低限の情報しか把握していない。

良くも悪くも大衆受けする作品だと感じた。「友情・努力・勝利」というジャンプのセオリーを踏襲しつつ、ラストの煉獄さんのシーン以外は勧善懲悪なストーリーでわかり易すく、ポジティブ・オブ・ポジティブな台詞の嵐。
私は、上記のような作品や、「強き者は弱き者を助ける/護る」といった考え方は大の苦手なので、話自体は面白かったが、刺さるものは特になかったし、これを機に原作を読んでみようとは思わなかった。
キャラクター達の技(?)を発動する時の演出やエフェクトは子供達にはテンション上がるだろうし、こういったご時世だからか、辛い境遇ながらも弱さを内包しつつも強く生きていくキャラクター達やポジティブな台詞、ストーリーに老若男女の方々にも刺さってブームの一翼を担っているのかなと思ってみたり。
余談だが、列車の中で刀振ったら天井や壁に刺さらないか?煉獄さんの刀身じゃ完全に引っかかるんじゃ…とツッコミを入れたくなった。

ラストの、炭治郎の卑怯者と叫ぶ一連のシーン、煉獄さんの最期に泣くシーンの、花江夏樹の芝居が凄すぎて、シーンや台詞ではなく花江夏樹の芝居に痺れて泣きそうになった。
相変わらず石田彰は良い仕事をしてくれた。
伊之助可愛かった。
個人的には結核少年が命尽きるまで、どう生きるのか見届けたい。
みなと

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