やましょー

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のやましょーのレビュー・感想・評価

4.2
いや〜また泣いた(笑)。
原作漫画よんでて泣いた所の話だったので、見れて良かったです。

原作にかなり忠実な劇場版です。
話はアニメ26話の続きから。

公開初日は仕事帰りに劇場行くとスゴい人混み(^^;)。
久々にコロナ渦を忘れさせる様な劇場でした。
売り切れが心配だった豪華版パンフだけ購入し、19日のレイトショーでようやく鑑賞。
入場特典の零巻も貰えて良かった(泣)。

戦闘アクションあり、燃えシーンあり、泣き所ありと盛り沢山な2時間でした。
派手なアクションシーンが続くと思えば、人間らしく生きる事について考えさせられたり、この不安な世界に生きる私たちの背中を押し励ましてくれるようなメッセージがあったり、本当に熱い作品でした。


(以下、ネタバレ注意)




最初に言いますが、予告編のシーンはほとんど前座です(笑)。
…いや列車バトルも、作画すごいしアクション豊富だし、炭次郎の家族との決別やカワイイ禰豆子も描いてるしチーム戦や敵の弱点を探す要素もあったりして面白いんですが😅、本作最大の見せ場であり泣かせるシーンは、間違いなくその後。

煉獄さんの最高の見せ場ですね。
圧倒的な強さの上弦参の登場、まるで悪魔メフィストの様に「鬼になれ」と誘い続ける彼を頑なに突っぱね、どんな傷を受けようと、それを治す事より、自分の使命を全うし鬼を倒そうとする彼は、本当に心の強い人物だと思いました。

弁当食べてた時の変人な印象はどこへやら(笑)、戦闘になると状況判断も早く、後輩達に的確な指示を出し、5両もの列車の乗客を守り切った彼は、正に頼れる兄貴分な父親的存在へ。
野生児の伊之助ですら「スゲエ」と言わせるリーダーシップと強さを見せつけます。
最初は鬼の術で兄貴と呼ばれる夢を見るだけだったのが、夢を見ている間にも攻撃を防ぎ強さの片鱗を見せ、更に頼れる行動を見せる事で本当に柱としての威厳や強さを感じさせる演出も見事でした。

列車の戦いは、映画全体としては上弦参との戦いの前振り要素が強かったですね。
煉獄さんの父性を見せるのもそうですし、ヒノカミ神楽を使ったせいで動けない炭次郎など、話に繋がる要素を所々に入れているのも面白い。
あと私の好きな善逸も、出番は少ないけど何気に朝日から禰豆子を守っていたり、相変わらずカッコいい雷の呼吸も見せ、ちゃんと活躍してて好印象。

そして戦闘が終わった後の、煉獄さんは名言の嵐。
もう一言一言が名言で、ここも泣かされましたね。
先述しましたが、このご時世に炭次郎だけでは無く、私たちの背中を押してくれる様な力強いメッセージが好きです。

短所は、一見さんお断り感が強い事(笑)。
本作はアニメの続きから始まり、これまでのあらすじを説明するシーンもないので、原作かアニメを見ておかないと話についていけないと思います。

それと気になったのが、最後に引きを持たせるシーンが皆無だった事。
私はエンドクレジット後に、上弦参が日輪刀を砕くシーンとか入れて炭次郎との因縁ができる所までやると思ったのですが無かった(^^;)。
尺の都合でしょうかね…?それとも引きなど要らぬという余裕⁉︎(笑)

あと私は問題無いと思いますが、良くも悪くも原作に忠実すぎる劇場版で、アニメならではの話のオリジナリティはほぼ無かったですね。
今作に関しては下手にオリジナリティ入れない方が良いと思いますが(笑)。
でも冒頭、原作ではそこに無かった墓参りシーンを持って来て泣かせる。
ここは2回目に見た時、グッと来る所だと思いました。

なんやかんやで熱く泣ける映画です。
最低限、アニメの話までは予習して見に行って下さい。