ざきざきっちん

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のざきざきっちんのレビュー・感想・評価

2.7
原作、アニメ見てます。
原作で見た時もえ、まじかってなった今回のお話

開幕猪之助がはしゃいでる描写で俺はこの歳にもなって何見にきてるんだ恥ずかしいと思いながら視聴
更にお弁当シーンが追い討ちでした、恥ずかしかった。

個人的に鬼滅の刃は真剣なシーンの表現は優等生で、おちゃらけるシーンはハガレンと同じ少し寒いテイストな感触です。

猪之助と主人公の掛け合いはうまく混じり合って良かったし、善逸の夢の中でのおんぶ壱の型はセンスよかった
ただ、やはり、ギャグが辛い!

今回号泣したのは主人公の炭治郎がまっすぐで素直だったからでした。
たんじろうの夢だけ別次元の感動だった。
ここまでヒットするってことは真っ直ぐなものをこの国の人は求めているって事ですね。

漫画ではほぼ動きがなかったvs催眠血気術
の闘いは夢から醒める時に自分に課すスーサイドがしっかり動いて描かれていたり、そこは感動した。
煉獄も貫禄めっちゃあるけど実際若すぎるのに母親の教えだけを信じて生きてきたんだよね、もうこれに感動しない人はいないですね、号泣しました。


鬼滅の刃の映像化は動きの少ない絵巻を忠実に再現しているって感じ、素晴らしい。
キングダムだって想像力を働かせた結果だもんね。


以下気になったりしたところ。

個人的に残念だったのが煉獄と上弦の参との闘いでビートっぽいBGMが入ってしまったところ。
なんか一気に感動の渦中だったのがよくある夕方6時から放映されるバトルアニメのような雰囲気に引き戻されたのがほんっとうにもったいなかった。
一生懸命感動に浸ろうと思ってもバトルチックなBGMに一々引き戻される
鬼にさせたい鬼と、鬼にならない強固な意思を伝え合う重要なやりとりなだけに、この上弦の参が何を抱えているのかも考えさせてくれるようなBGMにして欲しかったなと思いながら見ていました。

後追悼ムービーみたいになってlisaの忘れないよって感じの主題歌が流れてたけど、黒幕で壮大なBGMで締めてほしかったかな。ここまで良い作品にするならカッコよくして欲しかった。
日本てなんで主題歌を大事にしちゃうんだろう、アニメ作品はそれが大事なのわかるんだけど。全部が全部苦手なわけじゃないけど、今回の主題歌誰にする?前Lisaでヒットしたからそれでいっかって雰囲気は時代に合わない気がします。

洋画にも昔は謎に専用主題歌つけてたし笑

そしてわかりやすい作品が強い世の中ですね。
何回もアイドルと同一視されてお布施されて出来た数字にどんな価値があるのか。
数回見る前に見る価値のある映画は沢山あるのに。
その鑑賞方法のダサさの上に成り立ってしまっている評価軸が日本の映画環境をダメにしてる気がします。

300億に負けて過去の名作が蔑ろにならないと良いな。