AmiHaru

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のAmiHaruのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー、作画、音楽、そして声優さん、全てにおいて文句なしの作品でした。

まず、この作品を手がけたufotableは、『Fate/Stay night』や、『空の境界』などのアニメを手がけたことで知られているアニメ制作会社であり、どの作品においても作画のクオリティが高いことでも有名です。
僕は、つい最近公開された同じくufotableが手がけた『Fate/stay night [Heaven's Feel]』の第三章を観に行った時、戦闘シーンの美麗な作画に圧倒されましたので、今回観た『鬼滅の刃 無限列車編』にもあれぐらい、もしくはそれに匹敵するぐらいのクオリティを期待していました。
観た結果、もう作画に関しては安定のufoクオリティで、特に終盤に関しては鳥肌が立ちました。
やっぱり『鬼滅の刃』という作品があそこまで人気出たのも、あの作画の良さがあってこそだったんだなって、改めて思いました。

ストーリーに関しては、本作は原作の7〜8巻にあたる内容を映像化したものなんですが、やっぱり原作を読んで内容を知った上で観ても、込み上げてくるものがありましたね。
特に煉獄さんの活躍ぶりに関しては、もうとにかく『圧巻』の一言に尽きますね。
序盤での列車の中に出現した鬼を圧倒するシーンも凄かったんですが、なにより、この映画における一番の見所といってもいい終盤の猗窩座戦に関しては、あの美麗な作画も相まって、かなり迫力のあるシーンに仕上がっていました。
この作品を観たことによって、煉獄さんのファンになったっていう方も多いんじゃないかなって、個人的には思います。

また、この他にも炭治郎の夢の中でのシーンに関しても、炭治郎の亡き家族への想いが上手く表現されていました。
夢の中でなんですが、自分の名前を呼び続ける家族に対し、背を向けて、現実を受け入れながら前を見て走る炭治郎のシーンは、正直観ていて切なくなりました。

そして、『鬼滅の刃』を語る上で一番外せないのは、やっぱり豪華な声優陣でしょう。
今回新たに登場したキャラクターもいたんですが、個人的にはえ?このキャラにあの声優さん使っちゃうの??ってなったキャラもいましたし、公開前からたびたび議論されてきた上弦の鬼の一人である猗窩座に関しては、声を担当したのが『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲル役でお馴染みの石田彰さんだったんですが、思ってた以上にピッタリでした。
石田彰さんの怪演があったからこそ、終盤の猗窩座戦がここまで盛り上がったといっても、過言じゃありません。
勿論、主要キャラクターを演じた声優さんの演技もすごかったですし、なかでも煉獄役の日野聡さんや、炭治郎役の花江夏樹さん、そして本作における悪役の一人である魘夢役の平川大輔さんの演技がとても良かったです。

今回の映画を観て、改めてなぜ『鬼滅の刃』という作品が社会現象になるくらいにまで人気になったのかが理解できましたし、この映画が公開された際に原作ファンのみならず、普段原作に興味がないという人たちの間でも騒がれていたのも頷けます。
また、『鬼滅の刃』は、原作ではここからどんどん話が面白くなっていくので、アニメの方もTVアニメという形にせよ、劇場版という形にせよ、続編の製作にまた期待したいです。
AmiHaru

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