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劇場版 おいしい給食 Final Battleのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.3
1984年。給食マニアの教師・甘利田幸男(市原隼人)に、衝撃が。
なんと、学校から給食が無くなるというのだ! !
「どちらがよりおいしく給食を食べるか」という超絶給食バトルを甘利田と繰り広げている生徒の神野ゴウ(佐藤大志)は、【給食革命】を目指し、生徒会選挙に出馬すると高らかに宣言。
そんな2人を見守る新人教師の御園ひとみ(武田玲奈)の心労は、果てしない…。
給食一筋ウン十年。甘利田は愛する給食を守るため、史上最大の給食バトルに打ってでる!
ドラマ「おいしい給食」の映画版。

前半は、けんちん汁とソフト麺とクジラの竜田揚げのオーロラソースの給食を甘利田先生と神野くんがどう美味しく食するかが、御園先生が国語のテストで出題した三島由紀夫の「潮騒」の名シーンの解釈の意図を絡めた給食バトルは、ドラマ版の延長した内容を絡めて描かれている。
ドラマ版では描かれない、同僚との打ち上げの後に二日酔いになり甘利田先生がいつも以上にキレッキレになり、神野くんを給食係にする大人げなさ、すき焼きとぶどう豆とミルメークを甘利田先生と神野くんがどう美味しく食するのかの給食バトルが描かれている中盤は、またまたドラマ版の延長した内容で、飼育係の特権を利用した神野くんの技アリな一手と甘利田先生の市原隼人のキレッキレなリアクションがナイス。
神野くんが生徒会長に立候補した生徒会長選挙と給食を廃止しようとする教育委員会と甘利田先生のバトルが描かれる終盤戦は、給食愛がバレていた甘利田先生と神野くんの給食愛が試されている胸熱な展開、甘利田先生と御園先生の淡い恋、金八先生の「腐ったリンゴの回」オマージュの嵐の立ち会い演説会の給食愛に満ちた感動の熱い展開があり、シーズン1の真の最終回となる劇場版。
「神野、いただきますだ」
「手を合わせてください。いただきます」
「給食は、文化です」
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