このレビューはネタバレを含みます
うーん、これは。
大人達はドン引きするくらい自己中だし、ラーヤは他人を信じない設定のキャラにしては普通の人すぎるし、龍の一族は人類への理解がなさすぎるし、見てられない。
ラーヤが龍の玉を集めに各国を巡るのだが、その実彼女がやってることは盗賊と同じ。
交渉する訳でもなく、潜入して力づくで奪ってゆく。
龍の伝説を信じてるってだけでやっていい事ではないでしょ、それ。
国を跨いだらお互い偏見が取り除かれるのかと思ってたけど、ラーヤのお仲間が増えるだけ。
それに矢継ぎ早にシスーが新能力ゲットしても、その能力の内容が主人公のラーヤと"一切関係ない"ときた。
それ映画にとってどんな意味があるのよ。何の働きかけにもなってないよ。
そして何より「雨が降ったら全人類悪意を忘れる」ってどうゆう事なの。
ついさっきまで龍の玉奪い合ってたじゃん。
もう資源はたっぷりあるから過去の諍いは水に流しましょうってか?
懺悔のシーンも入れないで急に全民族和解したら、それは薄っぺらいわ。
そもそも「人が作り出した悪意は龍にしか治せない」という設定はいかがなものか。
けじめくらい自分でつけられる人間でいようよ。
演出についても、顔面ドアップの長ゼリフの連続で期待外れ。
アニメーション作品ならきちんと動きでキャラクターを表現して欲しかった。
景色は綺麗だけど、それだけ。