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ラーヤと龍の王国のおーもりのレビュー・感想・評価

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)
3.2
世界で唯一のクリスタルを守護する国家。
長きに渡る争いを止める為、主人公の父である国王は敵対する国家の首脳を招き、和平の為に晩餐を開いた。
しかしその思いも虚しく、敵国の裏切りにあいクリスタルは奪われ国を守っていた魔法障壁は決壊。
国王も次の世代に使命を託し帰らぬ人となるのであった・・・。
未来を託された主人公は、失われた伝説を頼りに世界を巡る旅を続けるのであった。
ってこれ、冒頭、キングスグレイブFF15じゃん!!!あらすじ最高か!!!!

ゴリゴリの体術、格闘、剣術。
拮抗する力を持つ好敵手。それぞれの正義。
いくつもの文化の異なる国を巡り、仲間を加え、力を手にして世界を救え!
大好きなやつですね。

各国のクリスタル(龍の石)を巡る旅。主人公は蛇腹剣の使い手って、これはまた珍しい。
ジェヴォーダンの獣か、パシフィック・リムか、実写版BLEACHか位でしかみないロマン武器ぞ蛇腹剣。

洞窟で目覚める竜(威厳ある精霊と思いきやフランクなお調子者)って、ジーニーの現代版リメイクかって思った。
でも全能の力を持っている訳ではない。
主人公と一緒に共に成長していくよい相棒ってところが、少し人間側に寄り添っている所も今っぽい。

人の心を捕らえ石化させる悪しき存在ドルーン。
もののけ姫のタタリガミ的なモヤモヤかつ、デイダラボッチのどろどろみたいに水に弱い属性で、もののけ姫がフラッシュバック。モチーフにはなっているよね。

ラスト、相手に信じてもらうためにはまずが相手を信じる事。っていう真っ当な教訓とともに、無事大団円を迎えたけど不満。
そもそもの元凶であるドルーンの存在に踏み込んで、それを断つってところまではいかないのね。
いやまぁ、「疑心がドルーンを生むのじゃ・・・」みたいなありきたりなヤツでも良いんだけどさ。

ところで、お父さまが石化したときの両掌にミキプルーンの苗木が幻視する件はみんな語り尽くしているのでしょうか?