「お坊様と鉄砲」からブータンづいているので、前作を視聴。
「お坊様ー」の舞台が20年ほど前だったのもあり、今作の近代化している首都ティンプーが、ちゃんと都会だったことに失礼ながら動揺してしまう。
勤労意欲ゼロの教師ウゲンは、上司からペナルティとして、僻地ウナナ村小学校へ赴任を命令されるーー。
ブータンの僻地は世界の僻地。
バスと徒歩で8日間もかかることにクラクラさせられる。
道中の景色が壮大。人間の縮尺がおかしくなる。
撮影で作られた設定かと思ったら、リアルで撮影隊も8日かけて移動したのですね。すごい。
ドキュメンタリーになってる( ˊᵕˋ ;)
そんな僻地の山の学校は、当たり前のように劣悪な教育環境。
やる気のない教師なのに、期待に目を輝かせる生徒たちが眩しい。
窓ガラスもない、黒板もない、電気もない、車もない、ヤクはいる!
吉幾三の世界(´口`)ハア-
母国語の教材がないのも新興国あるある。
日本の高等教育が、全て日本語で学習可能なことは、明治の偉大な先人たちのお陰。
ロシア語には「安全」という単語がないように(おそロシア😨)
文化や思想のような国民性は、言語から根付くのだと思う。
(英語苦手国民が産まれるのも事実(˙ཫ˙))
教育により、母国語を使わなくなること。
それはブータンの国民性が変わっていくことなのかもしれない。
ストーリーとしては想像から大きく外れることは無い。
ただ風景やそこに生きていく姿だけで十分素晴らしかった。
子供たちも、ウナナ村から参加という現地調達システムということらしいが、
ペンザムちゃんもっ!?と驚く。
圧倒的存在感でした。いい歌手になって欲しい(*´-`)
自国が1番!貧しくても幸せがいい!
という単純な押し付け価値観ではなく、
今のブータンの若者の想いや、国が変わっていくことを冷静に見つめている映画だった。
白黒付けないところに好感がもてた。