2023/12/23 TUFSシネマにて。
バングラデシュの首都ダッカで起きたイスラム系過激派によるレストラン占拠事件。
恥ずかしながら日本人も犠牲になったというこの事件のことをよく知らず。
テロリスト達による占拠から映画が始まり、レストラン内だけで展開するワンシチュエーションにしてワンカットの凄まじい映画。
86分間、最初から最後まで緊張感が続くのでワンカットであることに最初気付かなかったくらい。
宗教を否定する訳じゃないけど、宗教の悪い部分が集約されてる。
盲信者はもちろん、宗教を言い訳に日頃の不満を爆発させたような輩も。
それが女子学生に対してコーランを唱えろとか、女性に対して執拗に結婚しないことを責め立てるところから見てとれる。
間違った信仰で人の命を簡単に奪う奴らと、正しい信仰で人の命を救おうとする人との対比が、これをより浮き彫りにしてた。
物語として脚色されてもいるんだろうけど、本国では上映禁止となったことは色々と国として痛いところを突かれたのかもしれない。
上映前にモストファ監督のメッセージ動画や、上映後の有識者による解説でより映画と実際の事件の理解が深まってありがたかった。
あとダッカ在住の日本人キャストである渡辺麻恵さんのエピソードも聞けたのも良かった。