やまざきこうた

stayのやまざきこうたのネタバレレビュー・内容・結末

stay(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

これが最後のアップリンク渋谷かも。
緊急事態宣言が再度発令された日にも関わらず、満席だったので勝手に嬉しい気持ちになりました。
予告編を見ずにきたので、家で繰り広げられるお話ということしか知らず。どう展開するか。

短編に近い中編ということで、描かれた時間経過は1日分。あっという間だったのでもう少し続きを観たかった。
または、もっと長い時間をかけて人が離れたり来訪したりするところを観たかった。

1カット目からずーっと家の中でお話が繰り広げられます。(正確には玄関外は早々に映ってますが)
終盤に家から出るところ。どうせ出るならもっと家を離れて、外の世界を感じたかったです。カタルシスがちょっと足りなかった。あるいは徹底的に家の中で完結して欲しかった。
もちろん、これは製作段階で絶対話し合ってると思うので、意図を聞いてみたいです。

この家に囚われてしまったとも言える役所の男。
冒頭のトイレの時点で既に囚われていたのでしょうか。
彼が来たから皆んな出て行ったのでしょうか。だとしたら、今までの職員とは何が違ったのか。
たまたま偶然か。
名前も関係性もよくわからない男二人。
映されない二階。二階の二人。
残った女の子。
新しい来訪者。
たくさんの謎が散りばめられ、解かれることはなく観た人それぞれに委ねられているのがよかったです。不思議な映画でした。
やまざきこうた

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