DJあおやま

ドロステのはてで僕らのDJあおやまのレビュー・感想・評価

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)
4.5
脚本・上田誠に惹かれて鑑賞。さすがと言わんばかりの脚本の緻密さに舌を巻く。これは年間ベスト級の大傑作。
一言で言えば、ドロステ効果をモチーフとしたタイムパラドクスもの。それをワンシチュエーション、ワンカット(風)で見せる、このアイデア一本勝負ぶりが素晴らしい。たった2分後の未来を映すテレビで、ここまでのストーリーを展開させるのはすごいし、小刻みに連続する時系列をここまでわかりやすく見せるのもすごい。ギミックの使い方も巧みで、コメディとしての完成度も高くついついくすっと笑ってしまう。
それにしても、朝倉あきのこの清涼感はなんだろう。存在だけで物語をボーイミーツガールたらしめてしまう。
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