ゆき

シャドウプレイのゆきのレビュー・感想・評価

シャドウプレイ(2018年製作の映画)
3.7
どの視点に立っても酷

都市開発計画に揺らぐ住民たちの暴動中、責任者が転落死した。死の真相を追う若手刑事は、スキャンダルへと巻き込まれていく。

東京Filmexオープニング作品。
実際に起きた汚職事件を元にしたという今作。
期待していたロウ・イエより、かなりライトでした。
検閲にてカットされた部分も多いそう…奥さんの撮ったドキュメンタリーと併せて見直したらもっと深く体感できるのだろうか。
同じ土地で、時間軸をずらして展開する物語は、真相を重ねるほどに丁寧に語りだす。
監視カメラを用いた「覗き」感はサスペンス要素に拍車をかけ、中国、香港、台湾と舞台を変えながら、人間の愚かさを見せつけていくのです。
人間の生臭さは健在。次作により期待をしたくなる一作でした。
ゆき

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