ゆき

夢の裏側 ドキュメンタリー・オン・シャドウプレイのゆきのレビュー・感想・評価

3.8
裏側

フィクションが世に届くまで。
作家性を保つため、夢見た完全なる一作の完成を追求していく。
検閲という壁や芸術へのこだわりと現実の狭間。たくさん言葉を交わしながら制作チームも演者も本気でぶつかっていく様を見る94分。
ロウ・イエ監督の妻であり共作者であるマー・インリーが見せたかったものを存分に楽しめた。
劇中の言動一つにしても真摯に理由に迫っていく姿勢。ものすごく格好良かった。これと決めた根本をずらさないこと。もっとロウ・イエの世界観に触れておきたい。
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20年に渡り中国の現代を描き続けてきた映画監督ロウ・イエ。中国当局に厳しい処分を受けたことにより国内での知名度は上がらずも、世界的に称賛されきた。表現の自由をかけて検閲と闘い続け、新作『シャドウプレイ』を製作する。
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