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ようこそ映画音響の世界へのkamekichi313のレビュー・感想・評価

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)
4.5
☆映画の「音響」にスポットを当てた映画はほぼないので革新的で、細部までこだわりがありながら、ゆっくりと分かりやすく見せてくれるドキュメンタリー。
☆グラフィックが綺麗で、NHKでありそうな上質な化学の映像教材のよう。
☆インタビューで登場するのが、映画業界で超一流の監督、俳優、技師ばかりで豪華だった。
☆なぜ人は音に魅了されるかという問いかけから、トーキーから音響編集への歴史の流れへと、序盤の歴史的な視点は興味を持てる流れだった。
☆映像と音楽の機械の進化や新しいジャンル、テレビや他の娯楽の台頭など様々な時代の変化にナイーブに影響を受けて進化してきたところはニッチ市場のようで面白い。
☆映画館のステレオ数が倍増してきたという流れの解説で、その音響自体に遊びを入れてあり、テレビで聴いてもちゃんと包まれる感覚を掴めた。
☆才能の輪理論を一つ一つ細分化して掘り下げているのは、分かりやすく発見が多かった。ミックスダウンの最終仕上げも現場の緊張感があって格好いい。
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