富樫鉄火

ようこそ映画音響の世界への富樫鉄火のレビュー・感想・評価

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)
5.0
20200910/シネカリ
映画好きにはたまらない、至福の90分。
わたしも、若いころ、オーディオ・ドラマの制作に携わっていたので、効果音づくりの場面は、懐かしかった。
とにかく、『スター・ウォーズ』の効果音が、ほとんど「自然音」だったとか、『地獄の黙示録』の音響演出が、その後のスタンダードになったとか、興味津々の話題ばかり。
しかも、編集や演出が見事で、おそろしく手間が(特に「音響」が)かかったドキュメント映画だった。
ただ、考えてみれば、映画は当初「サイレント」で、トーキー後も、かなり貧弱な音響だった。
ところが、その時代のほうが、映画史に残る名作がたくさんあることの解説が欲しかったような気がした。
グリフィスのサイレント名作『東への道』に「音」を付けているシーンがあったが、あれ、一般公開されるのだろうか。
富樫鉄火

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