再鑑賞。
実在したシンガーソングライター・ゲアハルト・グンダーマンの半自伝物。
ミュージシャンでもある主演俳優が自ら18曲をカバー。
ドイツのイケオジ俳優アレクサンダー・シェア目当ての鑑賞その3。
実在人物の容貌に寄せてるので、眼福度は低。
東ドイツで、昼は褐炭採掘場の労働者、就業後は仲間達とステージで歌うシンガーソングライター(アレクサンダー・シェア)国外でのバンド活動と引き換えに仕事の同僚やバンドの仲間等をシュタージ(秘密警察)に密告していたスパイ。
70年代/80年代、壁崩壊前後の時系列がバラバラなため把握し難かったのと、人物像にシンパシー覚えるところが無い……文脈では理解出来るし、時代がそうだったことも想像できるけど、それでもこの人、何だかなあと思う。
彼の名前が『加害者』にあり表情が険しくなるシュタージ記録保管局の担当者との問答で
「僕は彼ら(シュタージ)の一味じゃなくて共産主義者だったんだ」と答える彼。
うーん……何だろうこの返し……。
西側へ脱出しようとしていた仲間や同僚を密告していたことを責められ
「だって彼らはこの国に必要な存在だったんだから」と悪びれずに言う。
スパイだったことを謝罪はするが「シュタージに何をしゃべったか覚えていない」「(後悔していることは)自分を欺いたことだ」と言う。
その……何かズレてないか?
ちょっと消化しにくい作品だったなあ。
ドイツ人ならより解像度が高いんだろうと思った。(ドイツ国内では評価が高い)
巨大パワーショベル(バケットホイール掘削機)がぐおんぐおん動く場面が見所だった。