このレビューはネタバレを含みます
『ヤマトよ永遠にREBEL3199』の第一章の劇場公開前に観逃していたのでレンタル鑑賞。
昔話になってしまいますが『新たなる旅立ち』は『さらば宇宙戦艦ヤマト』が大ヒットとともにシリーズは一旦は完結したものの。
TVシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』で古代と雪が生き残るもう一つのラストが描かれたことから続編が新たに製作されることとなった。
確かフジ系の火曜7〜9時の火曜ワイド枠で放送された記憶が現在でも残ってますが『鬼滅の刃』のTVシリーズにも負けないくらいの大注目作品だったのを記憶しています。
当時も賛否様々な意見があったありましたが私は大人事情を自分になりに推し量って楽しんでおりました(笑
新たに『新たなる旅立ち2205』も律儀にリメイクされた訳ですが前編はデスラーがボラー帝国とガルマンガミラス建国の触りが描かれており『2199』からの星間国家の世界観が相変わらず丁寧なのですがヤマトがガミラス、イスカンダルをすぐに助けに行けない理由がちゃんと描いてある分もたついた感がありました。
今作後編では敵役デザリアムとの対決が一気に描かれると思いきや短めの尺ながらイスカンダルとガミラスの長年の衝撃の関係性、イスカンダル人が何故いないのか?…などが描かれます。
相変わらず最新の宇宙物理学やSF設定に拘っていらっしゃるのには感心。
私が一番驚いたのはイスカンダルのルーツがアクエリアス文明の末裔となる民であったことでした。
アクエリアス文明は『宇宙戦艦ヤマト完結編』に地球が宇宙に生誕したエピソードとして登場するので総監督役の福井晴敏さんは何年掛かってでも『宇宙戦艦ヤマト完結編』までやるつもりなんだと強い決意を感じました。
噂は幾つも出てますが庵野秀明監督がヤマトに携わるのは現時点では難しい状況の様です(笑
まあそんな訳で特にシリーズ全体の地球、イスカンダル、ガミラス…の惑星間国家の設定の厚み、丁寧さは評価するとしてもドラマ演出部分にもたついてしまうのは『2202』からの諸刃の剣状態になっているのが残念。
敵の要塞ゴルバにデスラー自ら戦艦で突撃し、古代に自艦ごと波動砲で撃てと促すオリジナル屈指の名シーンが今作では演出の変更がされており、間延びしてしまったのが残念でしょうがないです〜
とはいえ福井さんは贔屓にさせていただいているので『ヤマトよ永遠に』も着いていくしかありません(笑
七章立てで約2年超の長丁場ですがオリジナル色出されてもいいので期待しております。