人ひとりいない
アリゾナの砂漠を歩くバックパッカー。
故障したレンタカーを前に
途方に暮れる男
二人を助けることになった女
レンタカーの男は
妻を探しにパキスタンから来たという
だが、妻には
もう別の家族がいた・・・
アル中の祖父を抱えて動けない女は
世界中旅をしてるというバックパッカーに惹かれる
彼女を好ましく思う彼は
「一緒に旅しようか」なんて言いながらも
はっきり態度に出せない
妻を探し当てた男は
「もう終わったのよ」と突き放される
・・・三人三様に
身動きがとれないまま
夜道で警官に車を止められた
理不尽な尋問に腹をたてる三人は
それぞれ怒りを露わにし
家一軒ない真っ暗な夜道で
別れてしまう。
☆☆★
・・・アメリカの道って
なんでああ音楽が似合うんだろう。
「エリザベスタウン」で
彼が父の遺骨と旅した道
「ペイフォワード」で
彼が自転車を走らせる道
道なき砂漠でさえ
人が歩けばそこは道
風か砂に
音が染み着いてるのかと思ってしまう
それとも
これはスクリーンの中だけなのだろうか
岩を
砂を
空を
赤く染めながら昇る朝日と
バックパッカーのポンチョ姿
建造中の“ぶつ切り”ハイウェイ
役立たずのレンタカー
みんな、赤。
・・・えっこれで終わり?
と感じる分だけ、お話は物足りないのだが
モニュメントバレーがきれいです。
ビック・リバーは
幻みたいに一度だけ
見たいならその目で確かめて。