高橋早苗

ビッグ・リバーの高橋早苗のレビュー・感想・評価

ビッグ・リバー(2006年製作の映画)
3.0
人ひとりいない
アリゾナの砂漠を歩くバックパッカー。

故障したレンタカーを前に
途方に暮れる男

二人を助けることになった女


レンタカーの男は
妻を探しにパキスタンから来たという

だが、妻には
もう別の家族がいた・・・



アル中の祖父を抱えて動けない女は
世界中旅をしてるというバックパッカーに惹かれる

彼女を好ましく思う彼は
「一緒に旅しようか」なんて言いながらも
はっきり態度に出せない


妻を探し当てた男は
「もう終わったのよ」と突き放される


・・・三人三様に
身動きがとれないまま
夜道で警官に車を止められた

理不尽な尋問に腹をたてる三人は
それぞれ怒りを露わにし
家一軒ない真っ暗な夜道で
別れてしまう。


☆☆★

・・・アメリカの道って
なんでああ音楽が似合うんだろう。

「エリザベスタウン」で
彼が父の遺骨と旅した道

「ペイフォワード」で
彼が自転車を走らせる道

道なき砂漠でさえ
人が歩けばそこは道

風か砂に
音が染み着いてるのかと思ってしまう

それとも
これはスクリーンの中だけなのだろうか



岩を
砂を
空を
赤く染めながら昇る朝日と

バックパッカーのポンチョ姿
建造中の“ぶつ切り”ハイウェイ
役立たずのレンタカー
みんな、赤。


・・・えっこれで終わり?
と感じる分だけ、お話は物足りないのだが

モニュメントバレーがきれいです。
ビック・リバーは
幻みたいに一度だけ

見たいならその目で確かめて。
高橋早苗

高橋早苗