2018年のTV映画、R・スコット・レイスク監督・脚本・製作によるロマンス・コメディ・ドラマ。
仲良し男女4人組の高校生活最後の年を描いた青春物語。
設定上、いつも誰にも優しいという主人公ライダー君ですが、どうしても優柔不断なニヤけたキス魔にしか見えず、感情移入のハードルが高い作品でございました。
カトリック系の私立学校から退学処分を受け、公立高校に戻ってきたシボーンという女の子、"TROUBLEMAKER"の刺繍の入った上着をまとい颯爽と闊歩する場面はアメリカ版「昭和」のようで、苦笑いいたしました。
お酒にお煙草、お薬まで摂取するような人物が登場する一方で、校長先生の目を盗んで授業を抜け出す場面を長々と映し出すあたり、見事にアンバランスでございます。
「青春」あるあるの材料を遺憾なく詰め込みながら、調味料と調理技術の不足により、味気のない出来栄えとなった、青春の轍。
それが「青春」なのだ言われれば、確かにそうなのかも知れません。