2009年のイギリス映画。
オリヴァー・パーカー、バーナビー・トンプソン監督、ピアーズ・アシュワース、ニック・ムーアクロフト脚本によるコメディ。
英国の風刺漫画家ロナルド・サールさんによる『St Trinian's』シリーズを原作とする学園コメディ映画の通算第7作目、2007年のリブート作『聖トリニアンズ女学院 史上最強!?不良女子校生の華麗なる強奪作戦』(St. Trinian's)の続編。
全寮制女子校の校長カミラさんとその姪で新たに寮長となったアナベル嬢のフリトン家、お二人のご先祖は伝説の海賊だったようで、今を遡ること420年、ポンフリー卿なる人物から財宝を強奪、その因縁で「聖トリニアンズ女学院」と、子孫ポンフリー氏率いる女性差別主義の秘密結社「AD1」との間で激しい抗争が勃発…。
ルパート・エヴェレットさん扮するカミラ・フリトン校長とアナーキーな女子生徒たちに対峙するポンフリー卿が女性蔑視の差別主義者という設定は、続編としては既定路線あるいは必定かも知れません。
展開は少々、強引な気もいたしますが、上の対立を活かして面白いところに持って行かれたかなと。まあ、相当な力技でございます。
前作と同様、おバカなコメディですが、時間、空間ともに非常に開放的な場面設定が災いしてか笑いが拡散あるいは希薄化した印象を受けます。
前作で主題歌"Theme to St Trinian's" (St. Trinian's Chant)を歌われた英国の女性ポップ・グループ「ガールズ・アラウド」(Girls Aloud)の元メンバー、サラ・ハーディングさんが転校生ロキシー役でご出演、歌声もご披露くださいます。
誠に残念なことに2021年、39歳という若さでお亡くなりになられました。非常に才能豊かなお方で、病気さえなければまだまだ多方面でご活躍されたことでしょう。心よりお悔やみ申し上げます。