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カサブランカのEyesworthのレビュー・感想・評価

カサブランカ(1942年製作の映画)
4.7
【君の瞳に乾杯🍻】

マイケル・カーティス監督、ハンフリー・ボガート&イングリッド・バーグマン主演のカサブランカを舞台に二人の再会と行末を描いた往年のロマンス映画の傑作。

〈あらすじ〉
戦火が近づく1940年のフランス領モロッコ・カサブランカ。ナチスに追われるレジスタンスの指導者ラズロは、ナイトクラブを経営するリック(ハンフリー・ボガート)を頼って店に現れる。ラズロの妻は、かつてリックがパリで恋に落ちたイルサ(イングリッド・バーグマン)だった。最愛の人との再会を経て、共にアメリカに渡りたいラズロ夫婦のためにリックが下した決断とは…。

〈所感〉
80年くらい前の作品にして、これぞ名作中の名作という出来だった。戦時中の人々の苛酷さもそこから上滑りしたようなカサブランカの世俗的な光景もすべてが鮮明に描かれていて歴史の教科書のような映画だった。
なんて昔の俳優はこんなにもクサいセリフをポンポン言っても無問題なルックスをしていることだろう。酒場での仕事に徹するリックはカッコイイし、愛する人のために並大抵ではない覚悟を決めているイルサは美しい。『汚名』のイングリッド・バーグマンより綺麗に感じた。眉毛がツンとしていて現代だとニコール・キッドマンのような美女だ。パリでの過去は二人の中で美化された結晶のような思い出だったのだろう。本当に好きな人とは結ばれない。それはこの世の摂理なのかもしれない。リックは「君の瞳に乾杯」と4回くらいキラーワードのように使っていてこの男、女心わかってるなぁと思った。(知らんけど)
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