あくあーく

カサブランカのあくあーくのレビュー・感想・評価

カサブランカ(1942年製作の映画)
4.0
実は初見。名作だなぁ。70年以上前の映画とか信じられん。画面の動き、カット割り、名台詞の連発、音楽の美しさ、何を取っても全く古臭さを感じない。こういう名作系ってたいてい何の脈絡もないラブロマンスと主人公のチート的なモテっぷりで押し切るのが多いけど、それも控え目。それより思いの外プロパガンダ映画。つーか、戦時中に製作されたってのも驚きだなぁ。最後まで貫かれるリックのダンディズム、ルノーとの友情、そして度々流れる「ラ・マルセイエーズ」。エンタメ要素に加えて、戦争の閉塞感の中での明日への希望も感じる作品。