柊

この世界に残されての柊のレビュー・感想・評価

この世界に残されて(2019年製作の映画)
3.5
いかんせん釈が短すぎる。
もちろん最近は短くてコンパクトな作品は大歓迎で、これも観る前は1時間半良いねぇ〜と思っていた。
でもあらすじに書かれている、言葉を交わすうちにお互いの孤独を知るとか?周囲にスキャンダラスな雰囲気を嗅ぎ取られるとか?1番大事なこの年齢差の2人がいかにして寄り添うように生きる道を選び、そして再び別の道を選ぶに至ったのかの描写すっ飛ばしてる。編集でカットしたのかもだけど、そこがないと物凄く唐突感が際立つ。
外の人にクララが着替えている所を見られた描写で全てを補完するにはちょっと厳しい。
そこにどんな外部の圧があったのかがないと、再婚はしないと言ったアルドが急に元患者さんに連絡するのも…何だかなぁ。

2人が互いに寄り添いながら暮らしていた描写が若干危ういながら微妙なバランスの下で描かれていたのがすごく良いから余計に残念。

ナチスに解放されてもまた別なものに支配されている感じから東欧のどこかの国だろうとは想像したけど、スターリンが死んで喜んでいてもその国がハンガリーとは私にはわからなかった。
まぁあらすじ読むと書いてあるけどね。
柊