音楽ロードムービー。
音楽という言語で宗教的、文化的な隔たりを超えて対話することは可能か。受け入れられたり、られなかったり。

登場するバンドの4人が気持ちのいい奴らで最高。編集も音楽的で気持ちいい。

【一番好きなシーン】
「おやすみ、犬」からの朝、気球が飛んでいるところ。

山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波。即興音楽バンドのストリートツアーを追って、美しいトルコの風景を淡いモノクロで収めた、音楽映画であり、ロードムービーであり。

1ヶ月に及ぶバンでのツアー旅はまぁまぁ過酷だった様子で、監督はツアー中バンマスさんと険悪な関係に陥り、バンマスさんを殺人鬼にしたホラー映画の脚本を書いちゃったそうです。

作中、バンドメンバーがちょいちょい政治ネタで冗談をいうシークエンスがあるため、QAでもトルコの政治に関する質問が相次いだ際に、「ジョイスだってユリシーズで政治小噺を多く描いているが、そこに政治性は帯びていない。我々にとっては身近なネタで、そこに政治的な意図はない」と、言葉を重ねていたのが印象的で、政治色より音楽映画として捉えられることを望んでいるのかな、と理解しました。もしかしたら逆かもだけど。

山形国際ドキュメンタリー映画祭にて。無駄にモノクロなのとかちょっと嫌でしたね。四人組バンドのドキュメンタリーロードムービーでした。トルコの政情に対する若者のリアルって感じでよいところもあるんですが、寝てしまいましたので映画のせいではあまりありませんが、いまいちでしたね。