ブラックユーモアホフマン

消された存在、__立ち上る不在のブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

3.5
社会派でありながら、芸術的、且つ映画的。

歴史から名前と顔を消された者たちの存在を埋もれさせまいと掘り返して永遠の生命を与えんとする映像の試み。

政治的背景には疎いが、普通に暮らしてたら一生知らなかったであろうその不在を、知らせようとするこの映画が山形映画祭に発掘されて、こうして東京の映画館で観ているということが、面白いし意義深いと思った。