ベイルートのどこか。壁面に幾重にも貼られてた朽ち果てたポスターに、男は慎重にカッターナイフを入れ、なにかを探り当てようとしている。やがて露わになるのは、かつて15年もの長きに及んだレバノン内戦で行方…
>>続きを読む内戦の最中行方不明になった人々を映画の中で再生させる試み。彼らは生と死の中間にいる存在であり、この世界から居場所を失ってしまった存在だと捉えているのが興味深い。監督は失踪前後の行方不明者の姿を絵で再…
>>続きを読む社会派でありながら、芸術的、且つ映画的。
歴史から名前と顔を消された者たちの存在を埋もれさせまいと掘り返して永遠の生命を与えんとする映像の試み。
政治的背景には疎いが、普通に暮らしてたら一生知ら…
レバノン内戦行方不明者の無念を残された写真から立ち上がらせる試み。アイデアや作業の反復に監督自身が陶酔しているようで、その映像を延々見せられるのは辛い。手法は意欲的だけど観客を眠くさせたら伝わるもの…
>>続きを読む新しいドキュメンタリーの様式を見た
改めてレバノンにおいての行方不明者の「不在」を描くドキュメンタリー
その方法など幾千にもあって この監督はアニメーションとして描くことと過去の壁を削り取ること
そ…
レバノン映画。行方不明者たちに死は訪れるのであろうかといったアプローチがめちゃくちゃ面白い。35年前行方不明になったある男の面影を追う。内戦後は名もない死者として片付けられてしまった多数の行方不明者…
>>続きを読む@YIDFF2019
幾重にも重なった街頭のポスターを剥がしながら、市松模様を形成する単なる記号となってしまった行方不明者の写真に名前を添えていくことによって、あるいは行方不明になってしまった友人を…
掘り返されては埋められる、行方不明者たちと思しき集団墓地。
そして、張り紙たちに埋もれた行方不明捜索のポスターを掘り返す監督。
忘れ去られてしまいそうな行方不明者たちを決して消失させないという監督の…