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雪の女王のRIOのレビュー・感想・評価

雪の女王(1957年製作の映画)
4.0
夢の神様 オーレ・ルゴイエが泣きながら物語を語る

向かいの家に住むカイとゲルダ
おばあさんの物語を一緒に聞いていた雪の降る夜 鏡から覗いていた雪の女王に魔法をかけられるカイ

氷の欠片が目と胸に刺さってしまったカイは人が変わったようにゲルダに意地悪をする 魔法は何もかも忘れさせて心を氷にしてしまう
女王はカイを橇に乗せて雪の王国ラップランドへと連れ帰ってしまった

ナウシカみたいなゲルダは自然と動物に教えて貰いながらカイを探す
ゲルダは花園の魔女に捕まったり森の盗賊に遭遇したりカイの元へ辿りつけない

次々と登場する森の住人は一途な想いのゲルダに救いの手を差し伸べる
動きが優雅で優しいゲルダ
絵から伝わる柔らかさは観ている人の心を溶かしていく力を感じた☆素晴らしい

氷の国にたった1人のカイを救えるのは誰もいない 愛がなんなのかも忘れてしまったけれどゲルダだけを覚えていたことが素敵だった


宮崎駿監督が仕事に失望感を味わうばかりだった若き日にこの作品と出会いアニメーションのもつ無限の可能性と素晴らしさ
全編を貫く志の高さに感銘を受けた
「雪の女王」を創作活動の志としたというのは有名なエピソード
  
アンデルセン💂‍♂️「鉛の兵隊」と一緒に収録
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