ヒジィアレン

すばらしき世界のヒジィアレンのレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
4.6
「すばらしき世界」とは

役所広司主演
西川美和監督作品

傑作でありました
現代社会の問題に鋭く切り込んでいます
刑期を終え出所した男・三上
彼は元殺人犯だった、、、

不寛容と偏見
善意と悪意
社会にある表と裏が描かれます
「普通」を生きることの難しさ
社会で普通に働いて食べて生きる、こんな当たり前に思えることが難しく感じる時代なのかと思います
「レールに沿っている人でも生きづらい。だから外れた人に対して反発する」
的なセリフがそうだよなーと
自分が普通と思っていても、周りから見れば違ったり、違うことがある意味うらやましく感じたりするのかもしれないな、、、
レールって言葉が一番メインのテーマな気がします

藤井道人監督『ヤクザと家族』と対になっているようで、全く反する作品のような気がします
社会のレールを外れた者の生きづらさ
社会と時代の波に呑み込まれたのは同じだけど
向かった先は2作品は違ったのかなと

主演は役所広司
役所広司はすごい演技
役所広司の演技が全部引っ張ってる感じ
メインの共演に仲野太賀
仲野太賀はやさぐれた感じのディレクターがぴったりだし、長澤まさみにズバッと言われたりするところも見てる側にグサっと刺さるキャラです
他には長澤まさみ、橋爪功、六角精児、北村有起哉ら共演
長澤まさみは短い出演ながら強烈なインパクト、白い服で焼肉食ってたしあのボディタッチは、、、
六角精児は良いおじさん
北村有起哉が『ヤクザと家族』と正反対のキャラでウケた、すごい俳優さん

監督は西川美和
日本を代表する監督だーー

あと、少しネタバレ
最期コスモスを手にしてた三上
花言葉が「調和」「謙虚」とかで、それを手にしたってことなのかな、、、