このレビューはネタバレを含みます
最近はなんとなく心が暗くなる日々‥。
だからこそ、これ以上心が重くなる
映画は避けようと思ってました。
この映画もあらすじを読む限りでは、
かなりヘビーで心を抉られる印象。
ただ映画サイトをみているうちに、
どうしても気になってしまい鑑賞することに。
結果として、本当に観てよかったです。
映画全体を通して、人と人との
つながりが本当に心に響きます。
「なんでみんなあんなに良い人達なんだ」
と思うのですが、それはきっと
主人公が不器用で真っ直ぐすぎる
良い人だからですよね。
クスッと笑える部分もあり、最終的には
めちゃくちゃ泣いて、観終わった後は
しばらくボーッとしてしまいました。
世間知らずで根は良い人でありながら、
一度スイッチが入るとイキイキと
人を傷つけてしまう‥
そのギャップを演じ分けられている
役所広司の演技力。さすがです。
そして、仲野太賀も
とても自然で素敵でした。
「時には逃げることも大切」。
悲しさや切なさだけでなく、
優しさや温かさ、普段見てみぬふりを
してしまう世の中の不条理さなど、
いろんなことを考えさせられる
大切な映画でした。
