衝撃を受けました。
ミステリーやサスペンスの類いかと
思っていたら、全然違います。
心の底からこわいし、切ないです。
自分としては、真実だと思って疑いもしなかったことが、実は違う。そして真実だと思っていたことすら、自分のなかで知らぬ間に変えてしまう。何が本当で何が違うのか、何もかも分からなくなってしまう恐怖。
最後の子供に戻ってしまうシーンは、
今思い出しても、本当に切ないです。
周りの家族の辛さも痛感しつつ、
認知症当事者の視点で進む物語を、
初めて鑑賞し、日々抱えている辛さや
もどかしさ、不安や恐怖がズシンと
心にくる、とても後まで頭に残る作品でした。