このレビューはネタバレを含みます
良い映画でした。
役所広司の演技が素晴らしいですね。
作品を通じて社会の問題提起をたくさんしています。飽きなく最後まで見れました。
ただ、実在のモデルを忠実に表現したかったのか、伏線は何一つ回収出来ていない様に思います。お母さんの話、免許証の話などなど、前科者の生きづらさは十二分に理解出来たものの、何か克服した描写はあまりにも少なかった。
最後に主人公の死で話が終わるのですが、その際にも誰もコメントせず、美談にする事なく淡白な終り方でした。
そこで泣かせにくる描写も可能でしょうけど、そういう方向性にしたくなかったのか監督の想いを聞いてみたいと思いました。