kirakirahikaru

すばらしき世界のkirakirahikaruのネタバレレビュー・内容・結末

すばらしき世界(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

はー、すっごい…

いろんなこと考えさせられるね…

人は、嘘偽りのない、ありのままの自分を認めてくれる場所が欲しいものなのかもね

home、みたいな

たとえそれが刑務所だろうが、
反社だろうが

いつまでもそこにいてはいけない
と心のどこかでわかりつつも
世間の非情さに傷ついて
どんな自分も受け入れてもらえるぬくぬくとした生ぬるい場所で甘えていたくなる

子どもの時にどんな自分も受け入れてもらえた、家族という安心できるホームが与えられなかった人ほど、たくさんの愛を求めちゃうのかな

罪を犯したいわけではなくて、
温かさや本当の愛を求めているのではないのかな…

きっと、愛や温かさがほしいのは誰も同じでは…

だけど思うのは、
この世界、
人に愛を与えられるほど
自分に愛が溢れ心穏やかに安心してる人のほうが少なくて、
多くが自分の生活や人生のことで必死だということ

程度の差はあれ、
愛を求め、不安な日々の中で安心を求め、
弱い自分を隠して人をおとしめたり八つ当たりしたり、そうやって自分も苦しみながら生きてる人は多いのでは

だからこそ、
いろんなことが見えすぎちゃったり、
まっすぐだからこそ理不尽さをおかしいと許せなかったり、
立場が弱い人、
そういう人がその社会のしわ寄せみたいなものを背負わなきゃならなくなってるような

体は立派な大人に見えても、
心の中に傷ついたさみしさを抱えたままの幼い子どもが存在している

混沌としたこの世界で、
自分が何を選び、どう行動し、どう生きるのか

ぬるま湯、だけどだんだん冷たくなってく、みたいな場所じゃなくて、
自分を律しながら、忍耐強く辛抱も必要だけど、
自分を真っ当にしていく
そういう場所でコツコツと生きている人が、今はいちばんカッコイイな、と思う

そういうことこそが、ほんとはいちばん尊いのでは

すべては繋がっている

人ごとじゃない
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