おかもと

すばらしき世界のおかもとのレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
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この映画を通して1番感じたのは怒りだな。それは、私は悪くないという顔をして人を傷つける行為への怒りであり、それを要請する社会への怒りでもある。これが解決されるべき課題であるとしたら、原因はおそらく人間の弱さであって、弱さを認めることの出来ない人間の振る舞いを意識することが求められる気がする。仲野太賀の役の行動動機がイマイチピンと来なかったのは、彼が役所広司の役に1番近い、比較的ピュアな人間やからかな。
府警とか、姐御とか、覚悟を持った芯のある女性のカッコ良さが印象的だった。