何も悪い事をしていないのに
騙されて劣悪な環境に放り込まれ
殺されそうになっても
みんなの為に命をかけても
生き延びるために禁忌を犯す決断をさせられても
誰かを助けても
運が悪ければ餓死するしか無いらしい。
わぁ、実に理不尽(笑)
弱肉強食の至って原始的な環境で、理性を捨て本能だけで生き延びている人間と疑心暗鬼でいっぱいの閉鎖空間に放り込まれて生きのびろという酷いお話。
ギミックの発想はすごい面白い。
往年の名作CUBEっぽいし、この繰り返しのシチュエーションで飽きずに最後まで観られたのは素晴らしい。
人間の浅ましい本能を見せられる事に何故こんなに惹きつけるられるのかを考えたら…怖。
これが社会の縮図と言うならば、我々はどんだけ怖い世の中で生きているんだ、と背筋が寒くなった。
でもね、こういう秀逸なシチュエーション映画って何時もラストが微妙なのが辛い。
だけどきっちり説明されてもきっと納得できるとはとても思えないが。
作品に哲学と宗教とリスペクトを絡めると、大体はオチがわからんというオチに落ち着く。
それでも、アイデアの素晴らしさに拍手!