めたわに

プラットフォームのめたわにのネタバレレビュー・内容・結末

プラットフォーム(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

資本主義やキリスト教的なことを絡めてますが、「クソは上向きには出来ない」が心に残った🤣真理ですね。

主人公ゴレン→キリスト
ミハル→マリア
イモギリ→堕天使
ハバラト→ペテロ
ハバラトが尊敬する老人→ヨハネ
最下層の少女→天使???

ゴレンは穴(と表現すればいいのか)に入った"認定証"なるものが欲しくて、望んで入るのだがこの認定証を持っていると裕福な生活がおくれるとか何とか。中には刑務所か穴か?と選択を迫られた者もいるし、この穴の存在がどう世間で認識されているのかが気になるところ。事前にアレルギーチェックや好きなものまで聞き取りされたり、持物が一つだけ許される謎。

穴に入りました。穴で目覚めました。
部屋の真ん中に四角い穴が開いており、上から下まで延々と同じような部屋が続いているのが確認出来る。ちなみに同部屋(フロア)には自分の他にもう一人。
ゴレンは入ることを希望していたにも関わらず中の構造がどういうものかルールも全く知らないようで、ますますこの穴(施設)がどういう認識をされているのか謎。

ルール。上から超科学の力でテーブル(≒プラットフォーム)のようなものが降りてくる。その上にはかなりの量の食べ物が載っており、上の部屋(フロア)の人間から、好きなものを好きなだけ食べれる。そのプラットフォームは一定の時間がたつと下へ。また食べ物をプラットフォームからとって保持すると部屋が灼熱か寒冷地獄になる。ちなみにこの階層チェンジが一ヶ月毎にあるそう。←以上、同部屋の老人トリマガシからの説明。

さて、ゴレンが最初に目覚めたのは(地下)48階。ということは、94人が食べ散らかし食べ残したものだけがプラットフォームに載っており、食欲が湧くような状態ではない。

さてお楽しみの一ヶ月後。目覚めるとゴレンはベッドに縛り付けられ階層は171階。もう食べれるものなんてプラットフォームには載ってこない。ゴミやウン○やゲ○的なものもありそう。トリマガシはゴレンを縛り付け食べようとしていた(殺人犯ですからね)。そこにプラットフォームにのって上から降りてきた女性ミハルが登場、救ってくれる。キレたゴレンはトリマガシを殺し食べ飢えをしのぐ。

33階。相棒はイモギリ。コイツは物好きにも、穴の管理職員(しかもゴレンの聞き取りした女性)だったにも関わらず穴に。内状を知っており食事は200層を前提に用意しているから一番下は200階でしょ。ほら、私達はこれくらい、下の人はこれくらい(プラットフォーム上に取り分ける)。下の部屋「ヒャッハー!」お構い無しに食べ散らかす。翌月202層!イモギリは200階以上のショックで首吊り。ゴレンは食べるものなくてイモギリを食べる。

次は何と6階!上は?一番上はどうなってる?同部屋のバハラトは上の部屋の住人にロープ引っ張ってくれ!と頼むも、上品にも上の住人はウン○💩で攻撃🤣🤣🤣
ゴレンたちは、俺達がテーブルに乗って食料管理して、下まで行こう!とプラットフォームの旅にでる。

下に行けば行く程、各階の惨状は増し死人だらけになっていく。あの上下さすらい女ミハルも死んでいた。とうとう最下層(333階だった)に到達。バハラトは死んだが、パンナコッタは守られた。そしてそこには少女が(ミハルが探していた子?でもそれは男の子だったはず)。少女に守りきったパンナコッタ食べさせ、プラットフォームで上がっていく少女を見送るゴレン。

本作は富の分配など資本主義の問題を主たるテーマにしていると思われますが、ワタクシ考察をし一つ仮説をたてました。
性善説ではありませんが、階層シャッフルをなくし階層を固定すれば、不完全ではあるにせよシャッフルシステムより富の分配が促されるのではというものです。
おそらく階層が固定されれば、富(食)に毎回十分にありつけている上層階の者は満ち足りるわけで、貪る必要が無くなる。階層シャッフルは、今満ち足りていても翌月も同様とは限らず富(食)も蓄えられないので、今あるものを貪らざるを得ない。勿論、固定されていて満ちたりていても、貪り続けたり残った食料を汚したりする意地悪な者もいるだろうが、この本作のシャッフルシステム自体がとても意地悪!と考える。

でもなぁ、下に固定され続けたら絶望???まあ上を知らないからこんなもんかって許容するのかなぁ………って今の自分の人生じゃん😱
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