Eirain

第七の封印のEirainのレビュー・感想・評価

第七の封印(1956年製作の映画)
3.6
「死神」があまりに有名な、スウェーデンの名匠イングマール・ベルイマンの代表作。4K Ultra HD Blu-rayが発売されたので、これを機会に鑑賞することに。

舞台は(仮想の)中世ヨーロッパ。十字軍遠征から帰還した騎士とその付き人、そして騎士を追ってきた「死(に神)」。騎士は"死"の猶予を得るため、「死(に神)」に命を賭けたチェスを挑む。手にした"死"までの猶予期間に、彼には確かめたいことがあった。ペストが蔓延して絶望が覆う世界、救いを与えてくれる「神」はいないのか―――。

退廃的な映像美、これぞ"芸術"映画。4K Ultra HD化の力がいかんなく発揮されており、久しぶりに4K Ultra HD Blu-rayを買って良かったと思えた。「海岸でチェスを打つ騎士と死神」、「死神を先頭に丘で数珠繋ぎで踊り歩く(=死の舞踏を舞う)人々」など、心に刻まれるシーンにきっと巡り会える。是非とも"映像美"というものを体験してもらいたい。
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