このレビューはネタバレを含みます
花束みたいな恋なんてしたことないのに、花束みたいな恋をしたことがある気がした。
「ミイラ展」で、あ、これは私の話だと思った。
「押井守」でそう思った人もいるだろうし、「今村夏子」で、「クロノスタシス」で、「ガスタンク」で、「天竺鼠」で、感じた人もいるだろう。
これはみんなの恋の話で、誰かの恋の話で、でも一つのフィクションで、そのあたりのバランスが絶妙だなと思った。
はじまりはおわりのはじまり。
すごく寂しいけれど、終わりがあるからこそ美しい。
心の中にそっとしまっておきたいような映画でした。