にょす

花束みたいな恋をしたのにょすのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.1
恋はひとりひとつ
一つの恋は分け合えないんだよ

イヤホンのLとRを分け合っていた時の幸せには戻れないと痛感したファミレスのシーンは心が痛くなる。

「最後だからこそ」と「最後くらいは」
お湯が冷めていくように関係が冷めていき、2人の間にどんどんズレが生じていくストーリーは、ブルーバレンタインを思い出させる。

思い出のパン屋が潰れてた報告に対して駅前のパン屋で買ったらいいじゃんって返しは本当にバカやな。

今村夏子のピクニックを読んでも心が動かない人にいつしかなっていた彼を見ているととてつもなく痛々しく感じてしまう。

クロノスタシスの歌詞をなぞった
350mlの缶ビール買って君と夜の散歩
このシーンを2人の始まりと終わりに見せてくれるのが印象的。

萩原みのりとオダギリジョーと岩松了が出演しているのが個人的に嬉しかった。
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