脚本が坂元さんだから、
なんせ期待大で観た。
画、設定、台詞、様々に散りばめられた
部分が細かく丁寧で流石。
サブスクがコアすぎるところも、
ふたりの趣味や価値観が似ている表現方法。偶然すぎるでしょ、というような重なりは、まるで花を重ねて見事なひとつの花束を作るよう。
大きくて豪華な花束というより、
一輪が華奢だけど重なり合う様子が
愛くるしい華やかさだった。
まるで花束。でも贈る時も受け取る時もその時の幸せがピークで、育てて保存するのが難しい生の花束。
枯れてしまうのか、ドライにして持ち続けるかは自分次第。
新鮮なまま生存させることは難しいと、
この映画を通して知らされる、
ただそれは未来ある世代にとっては
悲痛感しかない。
各々がキチンと定まってないからこその、
麦と絹が決めた選択だった。