前触れもなく訪れ、価値観も趣味も同じで、それでいてお互いが自然に惹かれるような理想の恋。もはや運命かしら、と思いたくなるくらい綺麗な恋愛のスタートに羨ましさでいっぱいになる。
どんどん変わる麦くんに、イライラと淋しさを募らせる私を他所に、常に冷静な絹ちゃんにハッとさせられる。
アキ・カウリスマキ 希望のかなた
崎山蒼志
ブルースブラザーズ
ストレンジャーシングス
きのこ帝国
宝石の国
いいじゃない、いいじゃない。
わくわくするワードがこれでもかと盛り込まれていて、夢中で語りあったあの頃に一瞬にして引き戻された。
懐かしむ一方で、そんな時もあったよね、と妙に冷めた目線でみてしまう自分もいて若干複雑な気分。
ある意味、お互いが自分自身であり、自分と決別して自立していく成長映画にも思える。宝物のような時間。
なので、ファミレスでの涙は、ありがとうの涙だと思うことにする。
恋と愛と。
絹と麦と。