有村架純ちゃんって良い意味で庶民と絶望的に乖離した女優さんじゃないというか、親近感×理想のバランスがとても良いなと終始思いながら観た。
相当な偶然ばかり重なるフィクションストーリー。
それは映画として仕上げるための脚色で、2人の関係性とか時間の流れ自体に共鳴する人は多いんじゃないかな。
個人的にも、見るタイミングがベストだったからか、めちゃ泣いたし共感したしトキめいて落とされてしんどかった。
初回の直感的な好印象と、薄れていく相手への期待。
そのまま直感を信じて人生を決めてしまうのか、冷静に時間が経って見える違和感に従うのか。ここの岐路に立たされる辛さが手に取るように分かる。
「ずっと同じくらい好きでい続けるのは無理」って、彼の言うことはその通りなんだけど、そのまま流されてしまったら自分の心も衰弱し続ける気がして、自分の中を占める大きな存在でも『離れるべき』なんですよね。
4年とはいえ一瞬で儚くて尊い、思い出すと自分史を成型する大きなかなめだったと愛しく思えるこの恋愛を、花束になぞらえるのは素敵だなと思った。
かわいいシーンが沢山ある。映像もセリフも頭に残る。