たかこねこ

花束みたいな恋をしたのたかこねこのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.1
2023/07/31 ネットフリックス

劇場公開当時は単純な単語ではないエモいタイトルを横書きにして王道ラブストーリーではないちょっと小洒落た感じの雰囲気にすれば売れるんでしょという波に乗った感が嫌で、まあ要するに天邪鬼で、観に行かなかったのだが先日この街でもっとも信頼を置いている人物である古本屋の店主と坂本裕二の話をした際に「僕はねえ、行っちゃいましたね映画館に……。いや、よかったですよ非常に…」と薦められたので店主が言うならと一念発起しパソコンの充電を入れました。

いい終わり方だったと思います。だってタイトルが「恋をした」って過去形だもんね。やーなんか、作られた時代に流行ったサブカル全てがわかるから2016〜2020年代の歴史的作品としても価値あるし、あとは価値観ね、社会的な作品でした非常に。夫婦のあり方がどうだとか男女がどうだとか収入のなにがどうだとか用語を使わずに大衆的な言語である映画に落とし込むって相当むずい。まあなのでこれを観て「えー恋愛だったー」てなる人は多分友人にはなれない。価値観でしたね。社会でした。
たかこねこ

たかこねこ