【大人になれば・・・】
いつになく「大人しい」ホアキン・フェニックス。
なかなかわかり合えない甥っ子との交流の中で、いつもなら「ちゃぶ台」をひっくり返しそうなホアキンが最後まで大人しい。
でも、決してそれが「物足りない」という意味ではない。
人は「大人になる」という過程でいつの間にかオブラートに包むという技を身に着ける。
口に出せば誰かが傷つく事がわかっているから、いつの間にか自分の中の深い所に色んな思いを沈めてしまう。
でも、子供はそんな大人をとっくに見透かしている。
見透かした上で「付き合って」くれているのかもしれない。
(ペラッペラ・・・・)
どんなに難しい言葉を並べようとも、どんなに綺麗な言葉で褒めようとも、キチンと目を見て話さなければ子供には届かない。
・・・僕はどれだけキチンと子供たちと向き合えているのだろうか?
「僕が通ってきたはずの道」と「彼らがこれから通る道」。
それは必ずしも同じ道とは限らない。
もしかしたら、彼らはもがき苦しみながら歩いていくのかもしれない。
今、彼らが何処にいて、何を見て、どこを目指しているのか・・・
それは彼らに聞かなければわからない・・・。
ここから先はネタばれも含むので収録テープに残しておきます・・・。