このレビューはネタバレを含みます
低予算ながら、ありがちな設定を風変わりなテイストで
料理し、面白い作品を作る事には定評のある、A24・・・
ホアキン・フェニックスも子役も皆
俳優たちの演技が自然体で良かった
でも
子供に未来を語らせるインタビューの答えは
正直言って
「(大人や映画の観客に良い印象を与えるような)
ウケ狙い」が多いんじゃないかと思いました
洋の東西を問わず、子供ってそういう事に敏感だと思うし
今どきの子は、そんなに「純粋で素直」じゃない気がする
それと全体に言葉での情報量が多すぎなのと
「オズの魔法使い」を除く引用の数々は出典が
マイナーで、どういう文脈の中から出てきた
言葉かわからず、字幕がすぐ流れるので
鑑賞中深く考える時間の余裕がなく、
雰囲気でごまかされている気が
結果、全編を通してみた印象としては、風変わりでは
あったけど
作り手の言いたい事は特に目新しくもなく、
心に深く沁み込むような余韻や感動もなく
俳優の演技の素晴らしさで煙に巻かれた感じ
それとタイトルのカモンカモンは
大人と子供が対話する時お互いに
「こっち側に来て」
「一緒に行こう」
という意味合いだと思うのですが、
「先へ、先へ」って
ちょっと翻訳のニュアンス違うんじゃないかなと
思いました