ギャス

ミッドナイトスワンのギャスのレビュー・感想・評価

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)
3.1
草彅の演技の不思議な深みは他の作品にも見られるが、この作品での哀切は特にハマっていた。

しかし、ここまで痛々しく作られねばならないのだろうか。
この作品を見るトランスジェンダーの当事者は、この世に絶望しか抱けない。いわゆるマジョリティを泣かせるために利用されていると感じないだろうか。。

しかし「私だけなんでこんな酷い目に会わないといけないの?」という言葉とその感情だけはしっかりと受け止めなければならない。
"私"は、この身体ではなく、心に存在するのだ。
非常に憤りを覚えるがこの世の中にはトランスジェンダーへの差別が根強くある。
私が私でありたいという当たり前の気持ちを誰にも止める権利はない。
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