よかった。
トランスジェンダーのなぎさと親戚の心に傷を負う少女、一果の生活。一般の社会になじめず、2人とも不器用な生き方をしているが、次第に心が通うようになっていく。少女の家庭に問題があっても若い(一応)男性のところに面倒みるように頼むか?という疑問は残るが、まあよしとしよう。
トランズジェンダー、ネグレクトなど、重いテーマではあるが、主演の2人の一生懸命な姿に心が動かされる。結局人と人とのつながりは心が通っているかということだと思わされる。確かに血のつながりは大きい。でもそれだけで幸せになれるわけではない。
一果役の少女はバレエコンテストで上位を受賞しているだけあって、踊る姿がとても美しい。初出演で演技しきれていなさそうなところがこの役と合っていた。音楽もいい。
もの悲しくも、暗くはない。