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タイガー 裏切りのスパイのSONIAのネタバレレビュー・内容・結末

タイガー 裏切りのスパイ(2023年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

ヤシュ・ラージ・フィルムズが総力を上げて製作したインド版ミッション・インポッシブル。

世界各国のロケといい、ハリウッドに引けを取らないほどお金がかかっていそう。
インドが誇る大スター、サルマン・カーンは還暦近いが頑張ってアクションしてる。身体がマッチョすぎて動作にキレがイマイチ感じられないところをカメラが上手く編集してる。このタイガーシリーズは本当にカメラが上手い。主役を引き立ててそれなりにかっこよく撮れている。

パターンを演じているシャールクとの絡みも楽しい。ボリウッドの大スターの共演はそれだけでも見る価値がある。そしてラストにはリティクも。豪華だ。カメオの2人もそれぞれアクション映画の主役を手がけていることを知っているとより一層楽しめる。

ストーリーはお約束の印パものではあるが、パキスタンそのものが敵ではなく、パキスタン国籍の悪い奴、という演出の仕方に配慮が感じられる。

最後パキスタンの少女達が演奏したのがインド国歌ということは見ている人は理解できただろうか?パキスタン首相の元、インドをリスペクトして国歌を演奏して和平の架け橋にしたという感動的なシーンだ。それがわからないと感動が半減する。

過去世1.2は見ていなくても大丈夫だが、それに由来するシーンもあって、見ていればより理解が深まる。ゾヤの生い立ちは今回初めてだった。

サルマンはバジュランギおじさんとはまったくタイプの違う役柄だったが、カトリーナとの共演も含め、スター健在をアピールする当たり役だと思う。

これぞエンターテイメントといった、内容盛りだくさんのアクション映画。GWにもかかわらず人出はイマイチだった。普通に楽しめるのでもっと人気が出てもいいと思う。
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