人間として生きていくという本質を教えてくれる作品。
正直トランスジェンダーが身近ではなくとも、主人公に寄りそっている感覚になる。孤立していた2人がバレエを通して、互いに特別な存在に変わっていく様子は心にくる。多くの場面が印象深くて、個人的には衝撃の連続だった。
重い展開で明るい気持ちにはなれない中で、自分らしく生きる強さを与えてくれた気がする。
難しいであろう役柄を演じている草彅剛の力がとてつもないことに観終わってから気付かされる。日常で接点がないこともあり、独特な雰囲気だと思うのは始めの一瞬で、すぐ映画の世界観に引き込まれてしまう。
