このレビューはネタバレを含みます
これもだいぶ前に見た。
お母さんが見ていたのを横から見始めたので、最初の方とかは部分的には見ていなかった、が…………
辛すぎる！！！！！！
辛すぎて、死んでしまった……(語彙の消失)
あまりにも、辛い…………辛くて、言葉で言い表せない。
なぎささんがいちかちゃんを守るためにはどうしても自分を削らないといけなくて、でもいちかちゃんはそれが嫌で、でも夢のためにはお金も必要で、なぎささんは自分の生き方を肯定してもらえる環境にはいなくて、でもいちかちゃんの舞う美しい姿に魅了されて、なぎささんはそれで救われてもいて、踊っている姿が見たくて……
苦しすぎる………
でも作中で一番衝撃的だったのは、いちかちゃんの友達が飛び降りるシーンだった。
あんなに華麗に軽やかに死に向かっていくなんて……でも人間死ぬ時って実際あんな感じなのかもしれないと思った。
友達の心情を考えると本当に辛い、才能のある友達が隣にいて、自分は期待されているのに答えられなくて、足を怪我して、存在価値だったはずのバレエが踊れなくなって……
いちかちゃんとキスする場面、驚くほど綺麗だったな。尊敬と嫉妬が恋焦がれる気持ちとして表れる。恋心の本質は同化への欲望だと思う。自分にはないものに惹かれて、同化することを望む……、ある種依存的な形なんだろうけど、私はこの感情にすごく共感できた。
最期、いちかちゃんと一緒に踊って、同化した気分になって、彼女は幸せだっただろうか。
死ぬなんてしなくてよかったのに、バレエだけがあなたの価値ではないのに……
でもそれを教えてくれる人がいなかったんだね、そしてあまりにあっさりと死を迎えた。
衝撃的だったな……一生忘れないと思う
