【草なぎ剛が人間として本当に美しかった】
映画を見る前に『草なぎ剛が美しい』というレビューを流し目でよく見て、
『そんな話じゃないんだ。そうやって男性が女性の姿をすることを美醜でしか判断できないから駄目なんだ』
って思っていた。
でも、映画を見て、いかに自分が『理解してあげよう』なんて思っているかを思い知って恥ずかしくなった。途中で一瞬出てくる課長と何も変わらなかった。
ナギサもイチカも、みんなと同じで感情表現が下手くそだけど、嫌なことは嫌で、でも、それを口に出すことは難しくて。ただ、おなじように同じ世界に存在してる。
この映画は、『ドラァグクイーンは強いもの』そんなステレオタイプも、当然のように気にしない。
トランスジェンダーの映画じゃなくて、愛の映画の主人公がトランスジェンダーだった。そんな感じ。
書くことは尽きないけど、バレエの先生とナギサがふとした言葉で笑い合うところは、この作品で一番微笑ましく、美しかったんじゃないかと思う。
P.S.
エンドロールの最後に、数秒のおまけがついています。
話を深めたりするものではないです。
でも、是非見てほしい。
ゆっくりと噛み締めてほしい。
